進化する「リクナビNEXTジャーナル」 オウンドメディア運営で大切なこととは

2014年5月に株式会社リクルートキャリアが立ち上げたオウンドメディア「リクナビNEXTジャーナル」。

「大事なことは全部マンガが教えてくれた」「20代の不格好経験」など、独自のコンテンツでヒットを生み出しています。

今回は、そのリクナビNEXTジャーナル編集部に、コンテンツの評価やKPIについてお話を伺いました。

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IT戦略室 プロダクトマーケティング部 コンテンツマーケティンググループ マネジャー 石井束査様、櫛田健介様

働くすべての人に寄り添う存在でいたい

 

Q.なぜ自社でオウンドメディアを立ち上げようと考えたのですか?

 

母体となる「リクナビNEXT」は転職サービスなので、転職志望者がターゲットです。

それ以外の転職を検討していない人とは、それほどコミュニケーションをとれている状態にはありませんでした。

リクナビNEXTジャーナルでは転職を検討している人だけでなく、働くすべての人にとって知りたいこと、知ってほしいことを記事にするようにしています。たとえば、新しい働き方や価値観を知り、自らのキャリアを考えるきっかけになったり、明日の仕事に役立つノウハウを知ったり、そのような情報を提供していくことで、

働くすべての人に寄り添っていきたい、と思い2014年5月「リクナビNEXTジャーナル」を立ち上げました。

 

分業体制が重要なポイント

 

Q.どのように運営しているのですか?

 

マーケティング担当と、編集担当を分けていることが大きな特徴だと思っています。

コンテンツの作り手(編集担当)は、カスタマーに対していかに価値のあるものを提供できるかに集中したほうが良いと思っているんです。

そして、それをどう届けるのかを考えるのがマーケティング担当。

運営する2つのFacebookページの運用を効率化したり、Outbrainなどのコンテンツネットワークも活用したりしながら、いかに多くの人に読んでもらえるか考えます。

新しい働き方や価値観を提案するメディアなので、まだ多くの人が検索するキーワードになっておらず、SEOを強く意識することはありません。

また、「リクナビNEXTジャーナル」は、他の多くのオウンドメディアと同じく広告などで収益を得ることは考えていません。

一方で、母体事業にどう貢献しているかについて説明責任を果たすことが求められます。これもマーケティング担当の役割です。

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オウンドメディアの評価とKPI

 

Q.リクナビNEXTジャーナルの評価指標は、どのように設定しているのですか?

 

「リクナビNEXTジャーナル」は多くのビジネスパーソンをターゲットとしています。

したがって、今のところは、より多くの人により多くのページを読んでもらう、ということで評価のポイントはUUとPVにしています。

ただし、「条件付きPV」。

PVさえ取れればどんな記事でも良いというわけではなく、「リクナビNEXTジャーナル」の編集方針に則り、私たちらしい本質的な記事でPVを獲得することを目標としています。

正直な話、過去にはPV獲得を狙うばかり、他のメディアで流行っている企画をマネてみたり、私たちらしくない記事を掲載してしまったことがありました。しかし、現在ではそういった記事を制作しないようにしています。

 

オウンドメディアの評価指標でよくあるのが「本体サイトへの送客数」だと思いますが、「リクナビNEXTジャーナル」には「リクナビNEXT」への導線は殆どありません。

転職を考えていないビジネスパーソンは転職の話はピンと来ないでしょうし、転職を煽ることは良くないと考えているからです。リクナビNEXTジャーナルの運営目的から考えると、リクナビNEXTへの送客数をKPIにしてはいけないと思っています。

ただ、すべてのオウンドメディアがこうあるべき、というわけではありません。

たとえば物販なら、Web上でそのまま購入できればユーザのメリットになりますし、そこで売上を上げること、見込み客を獲得すること、資料請求してもらうことなどが自然な場合もあります。

商材の性質、各社の事情によるでしょうね。

 

立ち返るべきは、何のためにオウンドメディアをやっているのか、を考えること。

最終的には事業への貢献が目的のはずですから、ではその事業のどこにどのようにどの程度貢献するのかを決めなくてはなりません。そこが明確になれば、導線設計やKPIがおのずと決まってくるのではないでしょうか。

 

マーケティング施策としてのオウンドメディア

 

Q.「リクナビNEXTジャーナル」はどんな位置づけの施策なのでしょうか?

 

当初のリクナビNEXTジャーナル立ち上げの目的を考えると、リクナビNEXTのブランド施策である、TVCMや交通広告などマスプロモーションに近い位置づけだと考えています。

今後はそれらの施策とリクナビNEXTジャーナルを比較検討できる状態を目指したいと思っています。

それらのマスプロモーション施策と比較すると、オウンドメディアはアクセスログが追えるというメリットがあるので、他の施策よりも、より納得感高く効果を説明できると考えています。

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価値観多様化の時代

Q.「リクナビNEXTジャーナル」の編集方針とは?

 

ひと昔前の転職といえばキャリアアップが前提でしたが、今は多様な働き方が肯定される時代になりました。

ひとりひとりが「自分らしさ」を持ち、それを生かして働くことが当たり前になってきました。

また受け入れる企業側も、企業の枠に個人を当てはめるのではなく、それぞれの個性を生かせる活躍の場を提供するようになってきています。特に外資系企業などは変化への対応が早いですね。

 

例えば以前なら、職種を限定して転職先を探し、いわゆる「条件の良い企業」に移るのが一般的でした。でも今はそうとは限りません。異なる職種でも自分のスキルを生かせることもありますし、同じ職種でも働き方を変えて違ったやりがいを見出すこともできます。

 

個人の働き方や働く環境が多様化しているのなら、「リクナビNEXTジャーナル」は、多様な事例を多角的に紹介することで、キャリアを考えるきっかけになったり、自分の働き方に納得感を持てるようになったりしていけば良いな、と思っています。多くの選択肢があることを知り、働き方を選択・決断し、納得して働けば、今よりも楽しく働いている人が増えていくと信じています。

 

このような背景から「リクナビNEXTジャーナル」のメディアコンセプトは

 

あなたの「働く」を応援する

 

としています。
ビジネスパーソンの方々にとってのこれからを“指し示す”のではなく、“寄り添う“存在。

何かひとつの価値観を押し付けることなく、様々な選択肢を提示することで、ビジネスパーソンの方々がより自分に合った道を見つけることができる、そんなメディアでありたいと思っています。もちろん、それだけではなくて、日々のビジネスパーソンに“寄り添う”存在であるために、明日の仕事に役立つノウハウや、日々の働く姿や働く上での様々な悩みなどに共感できるようなコンテンツも発信していきたいと思っています。

 

<取材後記>

取材前に予想していた「リクナビNEXTジャーナル」のイメージは、良い意味で大きく裏切られました。

取材前はもっと機械的にPDCAを回しているのかと思っていましたが、実際の現場では、迷いながらもメディアのターゲットに向き合い、方向性を模索し続けている姿がありました。

事業に向き合い、ユーザーに向き合い、「オウンドメディアの必然性が無ければやめてもかまわない」と言い切るところに、本当の覚悟を感じます。

今後も価値ある情報を提供し、メディアとしてますます成長なさることを期待しています!

 

文:編集部

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